指にできるニキビの原因とは?痛みや腫れを抑えるための対処法を解説
指に突然赤いできものができた場合は、ニキビを含む皮膚トラブルのサインの可能性があります。本記事では指にできるニキビの原因や、考えられる疾患た、対処法などについて詳しく解説します。
指にニキビのようなものができる原因
指に限らず、ニキビのようなものができる主な原因は毛穴の詰まりと皮脂の過剰分泌です。さらに、詰まった毛穴にアクネ菌が繁殖すると、炎症して赤く腫れ、ひどくなっていきます。
まずは、ニキビのようなものの主な原因である毛穴の詰まりと皮脂の過剰分泌について掘り下げて解説します。
毛穴の詰まり
毛穴の詰まりの原因としては、肌のターンオーバーの乱れや、皮脂や古い角質がメイクなどと混ざり合うことなどが考えられます。
洗顔やクレンジングは手で行うため、顔に残った汚れが手に移ったり、メイクのすすぎ残しがあったりすると、指の毛穴をふさぎ、指にニキビのようなものができることもあります。
皮脂の過剰分泌
皮脂の過剰分泌も、指にニキビのようなものができる原因のひとつです。皮脂が過剰に分泌されると毛穴の中にたまります。毛穴の出口が角質に覆われているなどして詰まっている場合は、皮脂が排出できなくなり、白にきびになることがあるのです。
皮脂の過剰分泌の原因は肌の乾燥や、脂質・糖質の過剰摂取などが挙げられます。
ニキビ以外に考えられる皮膚トラブル
指のできものはニキビではなく、以下のような皮膚疾患の可能性もあります。
・毛包炎
・粉瘤
・手湿疹
・皮膚掻痒症
・接触性皮膚炎
それぞれのトラブルの詳細は以下の通りです。
毛包炎
毛包炎(別名:毛嚢炎)は、毛穴の奥にある毛根付近に起こる炎症のことです。赤い発疹や中央が化膿した膿疱が見られ、押すと軽い痛みを感じます。
毛穴に黄色ブドウ球菌などの細菌が入り込むことで発症するほか、免疫を抑制する作用がある外用薬を使用している場合にも発症することがあります。
主な対処法としては皮膚を清潔に保つことがあげられます。また、抗菌成分が配合された市販薬を使用してみるのも一つの方法です。ただし、強い痛みがあったり、悪化したりする場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
粉瘤
粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の下にできた袋状の組織が、白色または肌に近い色で膨れ上がる良性の腫瘍で、アテロームや表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも呼ばれています。
はじめは小さなしこり程度の大きさですが、垢や皮脂などの老廃物が蓄積されることで徐々に大きくなったり、独特のにおいを発したりします。
粉瘤はニキビと違い自然治癒することがなく、治療するには袋状の組織を外科的に摘出するしかありません。
また、粉瘤自体は大きな健康リスクを生じるものではありませんが、症状が進行するにつれて細菌感染などにより炎症を起こす場合があるため、できるだけ早く膿を除去するのが望ましいでしょう。
手湿疹
手湿疹(てしっしん)は主婦湿疹とも呼ばれており、指先や指の腹が赤くなったり、小さなブツブツができたりする症状の総称です。化学物質などによる刺激やアレルギー反応などにより生じることが多く、かゆみや痛みなどが伴います。
悪化すると手の皮がむけて指紋が消えたり、ただれやひび割れを起こしたりする場合もあります。
皮膚掻痒症
皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)は、発疹など目立った症状が見られないのに、かゆみだけがあるのが特徴です。
原因として、皮膚の乾燥や服用している薬の副作用、内臓の異常などがあげられます。
また、ニキビが原因でかゆみが生じていると思いきや、実は皮膚掻痒症が原因だったというケースもあるため、かゆみが伴うニキビには慎重な判断と処置が必要です。
接触皮膚炎
接触皮膚炎とは、物質に触れた部分の肌が刺激やアレルギー反応などによりかぶれてかゆくなったり、炎症を起こして赤くなったりする症状のことです。「かぶれ」と呼ばれることも多いです。
小さなブツブツや水ぶくれができることもあり、化粧品やアクセサリー、衣類や腕時計など身近にあるあらゆるものが原因となり得ます。
ニキビとの違いは、物質の刺激やアレルギー反応など外的な要因で生じることです。
指にニキビができた時の対処法
指にニキビができてしまった場合は、次のように対処しましょう。
・お薬を使用する
・保湿をする
それぞれ詳しく説明します。
お薬を使用する
ニキビの主な原因菌であるアクネ菌などの雑菌を退治するには、イソプロピルメチルフェノールが含まれている市販薬や、皮膚科などで処方される抗生物質が有効です。
市販のニキビ治療薬を使用する際は、炎症を抑える作用があるヒドロコルチゾン、ウフェナマートなどが含まれているものを選ぶといっそう効果的です。
症状が重い場合は皮膚科で診療を受け、殺菌や抗炎症作用のある塗り薬、ビタミン剤や抗生物質などを処方してもらうこともあります。
また、炎症を抑えるために、ステロイドが配合されたお薬も選択肢の一つです。
ただし、ステロイドには炎症を抑える効果が期待できるものの、にきびそのものを治療する作用があるわけではありません。また、ステロイドには免疫を押さえる作用があるため、使い方を誤ると症状が悪化する恐れがあります。
そのため、ステロイドは医師の指示のもとで適切な用法・用量で使うことが望ましいです。
保湿をする
肌トラブルの予防や改善のために、保湿を心がけましょう。肌の乾燥は、ニキビをはじめさまざまな肌トラブルの原因になります。特に家事など水仕事を日常的に行っていると、手は余計に乾燥しやすい状態に。
乾燥した肌はバリア機能が低下しているため、健康な状態の肌よりも雑菌が繁殖しやすい状態です。ニキビなどの肌トラブルを防ぐため、日頃からハンドクリームによる手の保湿などスキンケアを心掛けましょう。
指にできたニキビにおすすめの成分【市販薬】
指にニキビができてしまったら、症状が悪化しないよう早めに処置しましょう。市販薬を使用する際は、ニキビに有効な成分を含んだ商品を選ぶのがおすすめです。
ここでは、ニキビに効果が期待できる主な成分をご紹介します。市販薬を選ぶ際の参考にしてください。
イソプロピルメチルフェノール
イソプロピルメチルフェノールは、雑菌の繁殖を抑制する殺菌成分です。アクネ菌の殺菌効果が期待できるため、多くのニキビ治療薬に配合されています。
その他、歯磨き剤やボディソープ、化粧品などさまざまな医薬部外品に幅広く利用されています。
ベタメタゾン吉草酸エステル
ベタメタゾン吉草酸エステルは、発赤やかゆみ、腫れなどの炎症を抑えるステロイドです。
ドラッグストアなどで市販されている一般用の医薬品(OTC医薬品)の中では比較的強い作用がある成分で、炎症をすばやく抑える効果に期待できます。
一方、長期にわたる使用や、大量連用中の急な中止などによる副作用リスクに注意が必要です。
ヒドロコルチゾン
ヒドロコルチゾンは、さまざまな肌トラブルにおける炎症の抑制に効果が期待できるステロイド外用薬です。肌が赤みを帯びてかゆくなったり痛くなったりした場合は、肌が炎症を起こしている可能性があり、ステロイドによって効果が期待できるケースがあります。
ヒドロコルチゾンは化膿を防ぎながら炎症を抑え、痛みを伴う腫れや菌による感染が疑われるような症状への効果が期待されます。
ただし、すでに化膿を伴っている重度の症状の場合、ステロイドの使用により症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。
ウフェナマート
ウフェナマートは、非ステロイド性の抗炎症成分で、皮膚の発赤や腫れ、かゆみ、痛みなどを和らげる効果が期待できます。
非ステロイド性なのでステロイドほどの作用はありませんが、副作用のリスクが小さいというメリットがあります。
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※肌のターンオーバー(表皮層の新陳代謝のこと)
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
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