唇に黒いシミができる原因とは?ほくろとの見分け方・消す方法について解説
唇にできた黒いシミは目につきやすく、消したいと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。唇にできるシミの原因は、紫外線、摩擦、乾燥、メイク汚れによる色素沈着などさまざまな方法が挙げられます。日々の習慣やお薬の服用などのケアで改善する可能性もあるので、
今回は、唇にできるシミの原因やほくろとの見分け方、対処方法などを詳しく紹介します。
唇に黒いシミができる5つの原因
唇は、角質層が薄く、紫外線から皮膚を守るメラニン色素が少ないため、外部刺激の影響を受けやすい部位です。他の皮膚に比べてデリケートであるため、紫外線や摩擦、乾燥などが原因で唇にシミができてしまうことも。
まずは、唇に黒いシミができる5つの原因をそれぞれ詳しく解説します。
紫外線
唇にできる黒いシミの主な原因は、紫外線のダメージです。
唇は他の皮膚と同様に、紫外線を浴びると「メラニン」を生成して肌へのダメージを防ぎます。メラニンは肌のターンオーバーによって排出されるため、生成と排出のバランスが取れていると、シミはできにくくなります。
しかし、紫外線を浴び過ぎるとメラニンを生成するメラノサイトが破壊され、メラニンが大量に作られてしまいます。すると、肌のターンオーバーでも排出が追いつかず、メラニンが肌の表皮に蓄積されてシミになってしまうのです。
摩擦
唇は、少しの摩擦でも角質層が剥がれやすいデリケートな場所です。摩擦によって角質層が薄くなると、外部からの刺激を防ぐバリア機能が低下し、紫外線の影響を受けやすくなってしまいます。
また、摩擦の刺激がメラノサイトに影響を与え、メラニンを過剰に生成してシミにつながることもあります。
色素沈着
唇にできるシミの原因は、メイク汚れによる色素沈着の可能性もあります。口紅がきれいに落ち切っておらず、色素が唇に残っていると、紫外線を浴びた際に酸化して色素沈着する恐れがあるのです。
メイク汚れの他にも、唇をなめる癖は炎症を引き起こしやすく、繰り返すと色素が沈着してシミができてしまいます。
乾燥
唇は皮脂腺や汗腺がないため、乾燥しやすい部位です。唇が乾燥するとバリア機能が低下し、紫外線や摩擦などの刺激を受けやすくなるため、メラニンを作り出す原因になることも。
また、乾燥は肌のターンオーバーの乱れを引き起こします。紫外線などによって生成されたメラニンの排出が滞ると、蓄積されてシミになってしまうのです。
加齢
シミの原因となるメラニンは、肌のターンオーバーによって排出されます。しかし、加齢によって代謝が低下すると、肌のターンオーバーの周期も遅くなり、結果としてメラニンの排出が追いつかず、メラニンが蓄積してシミができてしまいます。
唇にできるシミの種類
唇にできるシミにはいくつか種類があり、それぞれに合った治療やケアが重要です。誤った方法で対処してしまうと、シミが改善されず、かえって悪化する可能性もあるため見分けが大切です。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
日光性色素斑(老人性色素斑)
日光性色素斑は、一般的に「シミ」と認識されているもので、シミの代表格ともいわれることがあるものです。
主な原因は紫外線のダメージによるもので、顔や胸部、腕や手の甲といった日光がよく当たる部位にできやすいのが特徴。大きさは大小さまざまで、円形に近く、茶褐色のものが多く見られます。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着は、傷や摩擦などの刺激によって強い炎症を起こし、一時的に色素細胞が活性化することで色素沈着を起こしたシミのことです。
代表的なものでは、ニキビや傷、アトピー性皮膚炎などの炎症によって引き起こされます。
また、口紅などのメイク汚れや唇を噛む癖や舐める癖などによって起こることもあるといわれています。
静脈湖
静脈湖はシミではなく、血管が拡張して生じる病変のことです。大きさは1〜10mmほどで、暗赤色から紫色のものが多く、時間の経過とともに少しずつ大きくなる場合があります。
主な原因は、紫外線によるダメージや、外傷、加齢などといわれています。自然に治る可能性はほとんどないため、セルフケアではなく、皮膚科や美容クリニックでのレーザー治療を検討しましょう。
ほくろの可能性も
シミと思っているものが、実は「ほくろ」の可能性もあります。シミとほくろの特徴の違いは以下の通りです。
シミとほくろはそれぞれ治療方法が異なるため、正しく見分けて適切に対処しましょう。
唇のシミを消す・改善する方法
唇のシミは、美容クリニックでの治療や内服薬の服用、日々の習慣によって改善が期待できます。ここからは、唇のシミを消す方法や、セルフケアで行える改善方法を紹介します。
レーザー治療を受ける
唇のシミを改善するにあたって、即効性と高い効果が期待できるのが、レーザー治療です。
シミ取りのレーザー治療は、ピンポイントで気になる部分だけに照射して色味を薄くしていきます。
一度の施術でも改善の効果が期待できるため、すぐにシミを治したい方には良い選択肢となるでしょう。また、セルフケアでの改善が難しいシミにも効果が期待できるケースが多いです。
レーザーの主な種類は以下のとおりです。
※施術回数は目安であり、皮膚やシミの状態に応じて異なります。
レーザーにはそれぞれ特徴があるため、医師に相談の上、シミの状態や自分に合った治療方法を検討しましょう。
美容皮膚科の内服薬を飲む
唇にできたシミの治療には、医療用の美容皮膚科の内服薬の服用も効果が期待できます。市販のお薬やサプリメントにも、シミに効果が期待できるものはありますが、医療用は成分濃度が高いものも多く、効果を実感しやすいでしょう。
シミの改善が期待できる美容皮膚科の内服薬は、主に以下の4つがあります。
なお、色素沈着が真皮層(皮膚の深い部分)にまで及んでいる場合は、メラニンが肌のターンオーバーで排出されずに残ってしまう場合が多く、お薬やセルフケアでの改善が難しいといわれています。その場合は、真皮層へのアプローチが必要となるため、皮膚科や美容クリニックで施術の治療を検討しましょう。
紫外線対策をする
唇にできるシミの主な原因は紫外線であるため、対策することでシミの改善や予防が期待できます。
外出時には、帽子や日傘を使用して唇に紫外線が当たらないように心がけましょう。また、UVカット効果のあるリップクリームは、紫外線対策とあわせて保湿もできるのでおすすめです。持ち運びも楽なため、こまめにリップクリームを塗り直して、唇のUVケアを行ってみてください。
保湿ケアをする
シミの原因である乾燥を防ぐには、保湿も大切です。唇を保湿することで皮膚のターンオーバーを促し、シミを薄くする効果が期待できます。
リップクリームや、唇専用のリップマスクなどのケアアイテムを活用して、唇をしっかり保湿しましょう。
丁寧にメイクオフする
口紅のメイク汚れは色素沈着の原因となるため、メイクを丁寧に落とすことも大切です。
ポイントメイクリムーバーを使用して、口紅の色素をきれいに落としましょう。
特に、色落ちしにくいティントリップはメイクオフがしづらく、色素沈着につながりやすいです。専用のティントリムーバーを使用して、丁寧にクレンジングを行うのが重要です。
また、メイクを落とす際の摩擦がシミにつながる可能性もあります。口紅を落とす際にはごしごしとこすらず、軽く押し当てるようにメイクオフするのがポイントです。
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また、美容皮膚科の内服薬を取り扱っている美容皮膚オンライン診療や、対面診療でのレーザー治療なども行っていますので、ご自身に合った治療法をご検討ください。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。※自由診療
※肌のターンオーバー(表皮層の新陳代謝のこと)
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
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