手の毛穴が気になる!目立つ原因と対処法を紹介
手の毛穴が目立っていたり荒れていたりすると、老けて見えやすくなります。手は意外に人に見られることが多い部位なので、どうにかできないかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、手の毛穴が目立つ原因や対処法などについて解説します。
手の毛穴が目立つのは何故?原因を解説
手の毛穴が目立つ主な原因として、下記の5つが挙げられます。
・水分蒸発による乾燥・保湿不足
・紫外線による乾燥や黒ずみ
・乱れた生活習慣によるターンオーバーの乱れ
・加齢による肌の機能の低下
・処理できていないムダ毛
原因によって対処法が変わるため、まずは何が原因で手の毛穴が目立っているのかを突き止めることが重要です。それぞれの詳細を解説しますので、自分に当てはまるものがないかどうかを確認してみましょう。
水分蒸発による乾燥・保湿不足
肌が乾燥してキメが荒くなると、毛穴が目立ちやすくなってしまいます。
外出やトイレのあとに手を洗う、食器を洗う、お風呂掃除をするなど、手は1日の中で頻繁に水に触れます。その際、サッとタオルで拭くだけで済ませる方もいるのではないでしょうか。
しかし、水に触れたあとに肌の表面に残った水分をしっかり拭き取らないと、それが蒸発するときに肌に必要な水分まで奪われてしまいます。もちろん、乾燥しないための保湿ケアも重要です。
紫外線による乾燥や黒ずみ
紫外線に当たると、肌のバリア機能が低下し、水分保持力が落ちてしまいます。すると肌が乾燥しやすくなり、キメが荒くなって毛穴が目立つようになることがあります。
また、肌には紫外線の刺激に反応して、メラニン色素を生成する機能が備わっています。メラニン色素とは、肌や髪の毛などに存在する、紫外線を吸収して肌を守る役割をもつ重要なものです。
しかし、強い紫外線を浴びると、このメラニン色素が必要以上に生成されてしまい、毛穴が黒ずんで目立つようになることがあります。
乱れた生活習慣によるターンオーバーの乱れ
睡眠不足や偏った食事など、生活習慣が乱れると肌のターンオーバーも乱れます。肌のターンオーバーとは、古い角質が剥がれ落ちて新しい表皮に生まれ変わるサイクルメカニズムのことです。
通常はおよそ28日周期で表皮の入れ替わりが起こりますが、加齢や生活習慣が乱れると周期が乱れてしまいます。
肌のターンオーバーの周期が乱れると、角質細胞間に含まれる保湿因子が不足して乾燥しやすくなったり、生成されたメラニン色素が新陳代謝で排出されにくくなって毛穴周辺が黒ずんで見えたりすることがあります。その結果、手の毛穴が目立ちやすくなってしまうのです。
加齢による肌の機能の低下
肌の保湿力や弾力は、真皮層に存在するヒアルロン酸、コラーゲンやエラスチンによって維持されていますが、歳を重ねるとヒアルロン酸などの肌を保湿する成分の生成量が低下します。
また、肌のターンオーバーの機能も低下するため、肌が乾燥しやすくなったりメラニン色素が新陳代謝で排出されにくくなったりして、手の毛穴が目立ちやすくなります。
処理できていないムダ毛
全身のムダ毛のお手入れをしている方は多いと思いますが、手の指や甲のムダ毛はほかの部位のムダ毛と比較すると細いため見逃しがちです。
しかし、細いといっても存在しないわけではないため、きちんとムダ毛を処理できていないと毛穴が目立ちやすくなります。
手の毛穴を目立たなくする方法は?対処法を紹介
手の毛穴は、日頃のケアで目立たなくできる可能性があります。具体的な対処法を紹介しますので、さっそく試してみてはいかがでしょうか。
ハンドクリームでしっかり保湿する
顔のケアは頑張っていても、手のケアを忘れがちな方は少なくありません。ケアを怠って肌が乾燥すると毛穴が目立ちやすくなるので、ハンドクリームを塗ってしっかり保湿しましょう。
また、手は水に触れる回数が多くハンドクリームが落ちやすいので、水に触れたら毎回ハンドクリームで保湿するよう心がけましょう。
紫外線対策を徹底する
紫外線に当たると肌がダメージを受け、毛穴が目立ちやすくなります。手は衣服などで隠しにくく紫外線に晒されやすいため、日焼け止めを塗るなどして紫外線対策を徹底しましょう。
紫外線は1年中降り注いでいるものなので、季節問わず紫外線対策をすることが大切です。また、手を洗うと日焼け止めが落ちるので、こまめに塗りなおすようにしましょう。
乱れた生活習慣を改善する
手の毛穴を目立たなくするには、乱れた生活習慣を改善することも重要です。たとえば睡眠不足が続くと、肌のターンオーバーに関わる成長ホルモンの分泌量が減ってしまいます。
するとターンオーバーが乱れて毛穴が目立ちやすくなるため、質のよい睡眠を取るようにしましょう。下記のような生活習慣を身につけると、睡眠の質が上がりやすくなります。
・就寝1時間前から部屋を暗くする
・寝る直前までパソコンやスマートフォンを見るのを止める
・適度に運動する
・ストレスを解消する など
また、食生活の乱れも肌のターンオーバーの乱れにつながるため、食生活を改善して栄養バランスのよい食事をとることも大切です。とくに肌を作る材料であり、ハリや弾力を生み出すタンパク質やビタミンが豊富な食材を意識して取り入れましょう。
ボディスクラブを使う
手の毛穴が気になるときは、体だけでなく手の指や甲までボディスクラブを使ってみるのもおすすめです。ボディスクラブを使うと肌表面の余分な角質が取り除かれるため、肌のターンオーバーが促進されます。
ただし、ボディスクラブを使いすぎると肌が傷むので、週1~2回までにしておきましょう。強く擦らず、肌表面を滑らせるイメージで使うよう心がけてください。
ファンデーションで隠す
「今すぐ手の毛穴を何とかしたい」というときは、ファンデーションで隠すのもひとつの方法です。
ファンデーションにはいろいろな種類がありますが、手に使うならリキッドファンデーションが向いています。また保湿効果や日焼け止め効果があるファンデーションを選ぶと、手の保湿と紫外線対策が同時にできて便利です。
塗り方は顔に使うときと同じでかまいません。厚塗りすると不自然に見えたりヨレたりしやすくなるので、薄く塗るようにしましょう。
手のムダ毛の処理・脱毛も検討しよう!
手の指や甲にムダ毛が残っていると毛穴が目立ちやすくなるので、こまめに処理するのがおすすめです。手のムダ毛の処理方法には、セルフケアと専門家による脱毛の2パターンがあります。セルフケアの主な方法は下記のとおりです。
・カミソリで剃る
・電気シェーバーで剃る
・毛抜きで抜く
・除毛クリームを使う
・脱毛ワックス・シートを使う など
専門家による脱毛には、主に下記の2種類があります。
・エステでの脱毛
・美容皮膚科などで行う医療脱毛
それぞれの方法の詳細やメリット・デメリットを解説しますので、どの方法がよいかを検討してみましょう。
カミソリで剃る
カミソリは入手しやすく、サッと剃るだけなので時間もかからない手軽な処理方法です。ただし、肌を傷めやすいので使い方に注意する必要があります。とくに下記の点を意識して使用しましょう。
・ムダ毛を剃る部位にシェービングクリームなどを塗る
・毛の流れに逆らわないようにする
・力を入れずに、肌表面を滑らせるように使う
また、カミソリで処理したあとは肌が乾燥しやすいので、ハンドクリームを塗るなどしてしっかりと保湿しましょう。
電気シェーバーで剃る
電気シェーバーはカミソリよりも高価ですが、肌への負担は減らせます。カミソリ負けしやすい方は、電気シェーバーを試してみるのもよいでしょう。
なお、電気シェーバーには、ウェットシェービングとドライシェービングの2種類があります。
・ウェットシェービング:事前に水や専用ジェルなどで肌を濡らしてシェービングする方法
・ドライシェービング:肌が乾いた状態でシェービングする方法
ウェットシェービングのほうが肌へのダメージが少ないですが、工程が多い分ドライシェービングよりも時間がかかります。どちらが自分に向いているかを考えてみましょう。
また、電気シェーバーのなかにはウェットシェービングに対応していないものがあるため、使用前に確認することも重要です。
電気シェーバーで処理したあとも肌が乾燥しやすくなるので、ハンドクリームなどでしっかり保湿しましょう。
毛抜きで抜く
毛抜きはカミソリと同じく入手しやすいうえに、思い立ったときにすぐできる手軽な処理方法です。ムダ毛を1本1本丁寧に処理できるというメリットもあります。
しかし、無理に毛を引き抜くため毛穴にダメージが残りやすく、かえって毛穴が目立つようになる可能性があるため、できれば避けたほうがよいでしょう。
除毛クリームを使う
手のムダ毛を処理する方法として、除毛クリームもあります。除毛クリームとは、ムダ毛を溶かす成分が入ったクリームのことです。
カミソリや毛抜きでの処理とは違って肌や毛穴にダメージが残りにくく、処理後に毛が伸びてきた時にチクチクするのも防止できます。
ただし、除毛クリームを塗布して5~10分ほど待つ必要があるので、処理が終わるまでに時間がかかるのがデメリットです。
また、クリームが肌に合わず肌荒れしたりかぶれたりする場合があるため、使用前にパッチテストを行い、肌トラブルが起こらないかどうかをチェックしましょう。パッチテストの基本的な手順は下記のとおりです。
1.腕の内側に薬剤を10円硬貨大に塗布する
2.そのまま30分放置して異常がないかを確認する
3.48時間放置して異常がないかを確認する
除毛クリームを塗布した当日の入浴はなるべく避けてください。クリームが洗い流されてしまい、正確な判定ができなくなる可能性があります。どうしても入浴したい場合は、クリーム薬剤を塗布した部位を濡らさないよう注意しましょう。
脱毛ワックス・シートを使う
脱毛ワックスや脱毛シートを使ったムダ毛の処理方法もあります。脱毛ワックスとは、パラフィンやミツロウなどでできたワックスを肌に塗り、固まったら引き剥がしてムダ毛を抜く方法です。そして脱毛シートとは、粘着性のあるシートを肌に貼って引き剥がす方法です。
脱毛ワックスは、ワックスを塗る、固まるのを待つなどの工程があり手間と時間がかかりますが、粘着力が強いため効果が高い傾向にあります。
脱毛シートは、ワックスよりも粘着力が弱くムダ毛が残る場合がありますが、貼って剥がすだけなのでワックスよりも手軽です。いずれにしても肌に負担がかかる方法なので、あまりおすすめはできません。
エステでの脱毛
誤ったセルフケアは肌を傷めて、かえって手の毛穴を目立たせる可能性があります。さらに何度処理してもムダ毛がなくなることはなく、いつまでも処理し続けなくてはなりません。
セルフケアの手間を省きたい場合は、専門家による脱毛を受けることも検討するとよいでしょう。専門家による脱毛には、エステでの脱毛と美容皮膚科などで行う医療脱毛があります。
このうちエステサロンでの脱毛は、肌に光を当ててムダ毛の毛根にダメージを与え、ムダ毛が生えにくい状態にするのが特徴です。医療レーザーほどの威力がない分痛みを感じにくいですが、効果を感じられるまでに時間がかかりやすいというデメリットがあります。
美容皮膚科などで行う医療脱毛
医療脱毛は、医療機関のみが行える脱毛方法です。医療レーザーを使ってムダ毛の毛根を破壊し、ムダ毛が生えないようにします。
エステでの脱毛と比べて威力が強く、短期間で効果を実感できる傾向にありますが、施術中に痛みを感じる場合があります。
手の毛穴がブツブツしてかゆいときは病院へ
手にブツブツと湿疹ができてかゆいときは、何らかの皮膚疾患を発症していると考えられます。可能性が高いのは手湿疹(主婦湿疹)です。そのほか、下記のような手湿疹と似た症状が出る皮膚疾患の可能性もあります。
・掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
・異汗性湿疹(汗疱/かんぽう)
・乾癬(かんせん)
・手白癬(てはくせん)
・疥癬(かいせん)
・カンジダ性指間びらん症、カンジダ性爪囲炎(そういえん) など
これらの皮膚疾患は、いずれも手の毛穴と直接の関係はありません。しかし、痛みやかゆみを感じたり人に感染したりする疾患もあるので、何らかの症状が出ているなら皮膚科の受診を検討することをおすすめします。
ここでは各疾患の詳細を解説しますので、該当するものがないかどうかをチェックしてみましょう。
手湿疹(主婦湿疹)
手湿疹とは、手の皮膚に乾燥・ただれ・水ぶくれ・発疹などの症状が出る皮膚疾患です。症状が出るのは手のみで、ほかの部位に出ることはありません。
水仕事や洗剤の付着、植物や金属の接触などが原因で肌のバリア機能が低下し、炎症を起こしたことが原因で発症します。水仕事が多い方が発症しやすいため、主婦湿疹と呼ばれることもあります。
手湿疹には「乾燥型」と「湿潤型」の2つのタイプがあり、それぞれ症状が異なります。
・乾燥型:手の肌が乾燥してひび割れる、硬くなるなどの症状が出る
・湿潤型:手に小さな水ぶくれや発疹ができる。症状が悪化し手の甲までブツブツが出ることがある
手湿疹を防ぐには水仕事をする際に手袋を着用し、水や洗剤、汚れなどに直接触れないようにすることが大切です。治療の際には、タイプに応じて保湿剤やステロイド外用薬などを使用します。
掌蹠膿疱症
掌蹠膿疱症とは、手の平や足の裏に丘疹(赤いブツブツ)や膿疱(膿が溜まった水ぶくれ)ができる皮膚疾患です。痛みやかゆみを感じるケースもあります。よくなったり悪くなったりを長期間、周期的に繰り返すのが特徴です。
掌蹠膿疱症は原因不明の疾患ですが、遺伝・喫煙・アレルギー・細菌感染などが関係している場合があります。
治療ではステロイド・ビタミンD3などの外用薬や、抗ヒスタミン薬・ビタミンA誘導体などの内服薬を使用するのが一般的です。
異汗性湿疹(汗疱)
異汗性湿疹とは、汗疱(かんぽう)とも呼ばれる、手の指や手の平に水ぶくれが多数現れる皮膚疾患です。異汗性湿疹も原因不明の疾患ですが、何らかの原因で汗腺に炎症が起きて発症すると考えられています。
発症から時間が経過すると水ぶくれが破れて角層が剥がれ落ち、自然に治っていくことが多いため、基本的には放置しても問題はありません。
しかし、毎年同じ時期に繰り返すパターンが多く、かゆみを感じる場合もあるので、皮膚科を受診することも検討しましょう。治療にはステロイド外用薬を使用するのが一般的です。
乾癬
乾癬とは、肌に赤いブツブツが出る皮膚疾患です。ブツブツの上に角質が重なっていて(鱗屑)、爪で引っ掻くとかさぶたのように剥がれます。
手だけでなく全身のどの部位でも発生する可能性があり、爪が弱くなる、凸凹になるなどの症状が出ることもあります。
乾癬は、遺伝的な要因にそのほかの要因が重なって発症するといわれています。治療にはステロイド外用薬や光線療法(紫外線を当てる治療法)、免疫抑制剤などを用いるのが一般的です。
手白癬
手白癬とは、手の指と指の間の皮が剥ける、肌が硬くなってひび割れる、小さな水ぶくれができるなどの症状が出る皮膚疾患です。白癬菌という真菌(カビ)に感染したことで発症します。いわゆる「水虫」であり、足や頭皮などの手以外の部位に感染する場合もあります。
頻繁な水仕事などで手の肌のバリア機能が落ちると感染しやすくなるため、手袋を着用するなどして水に触れすぎないようにすることが大切です。また、水に触れたらハンドクリームを塗って、しっかり保湿しましょう。一般的に、手白癬の治療には抗真菌薬の塗り薬が用いられます。
疥癬
疥癬とは、手の指と指の間に赤いブツブツや線状の皮疹などが出る皮膚疾患です。太ももの内側や腹部などにも症状が出ることがあり、激しいかゆみをともないます。
ヒトヒゼンダニというダニに寄生されたことが原因で発症する疾患で人に感染するため、症状がある方だけでなく接触のあった方全員が検査を受ける必要があります。
多くの場合、治療にはイベルメクチンという内服薬やフェノトリンローションなどの外用薬を使用します。
カンジダ性指間びらん症・カンジダ性爪囲炎
カンジダ性指間びらん症は、手の指と指の間の皮が剥けたり(びらん)赤くなったりする皮膚疾患です。中指と薬指の間に起こることが多く、痛みやかゆみを感じる場合もあります。
そしてカンジダ性爪囲炎は、爪の周りが赤く腫れる皮膚疾患です。中指に起こることが多く、押すと膿が出たり爪が変形したりすることもあります。いずれもカンジダ菌という、皮膚の常在菌が異常に増えたことが原因で発症します。
治療には抗真菌剤の塗り薬を使用するのが一般的です。ステロイドを使用すると症状が悪化する場合があるため、自己判断で使用しないようにしましょう。
手の毛穴が気になるときはクリニックフォアへ!
手の毛穴は乾燥や紫外線、ムダ毛などが原因で目立ちやすくなります。こまめに保湿する、紫外線対策を徹底する、ムダ毛を処理するなどの対策をすれば目立たなくなる可能性があるので、日頃から手も忘れずにケアしましょう。
手にブツブツができたりかゆみを感じたりする場合は、毛穴に問題があるのではなく何らかの皮膚疾患を発症している可能性が高いため、皮膚科の受診を検討しましょう。
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※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
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