頭皮ニキビの治し方とは?原因や治らない場合の対処方法について解説
突然、頭皮ニキビができて、痛みを感じた経験はないでしょうか?頭皮ニキビは髪におおわれているので気が付きにくく、いつの間にか悪化しやすいです。そのため、普段からしっかりとした対処をして、頭皮ニキビができないような心がけをする必要があります。
本記事では、頭皮ニキビが頻繁にできて困っている方に向けて、主な原因と対処法について解説します。
頭皮ニキビとは
頭皮ニキビとは、頭皮の毛穴に皮脂が詰まり、皮膚が炎症を起こしている状態をいいます。ニキビの正式名称は「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」といい、皮膚の病気の一つです。
一般的にニキビは顔周りにできやすいと思われがちですが、実は頭皮も皮脂腺が多かったり、毛髪に覆われていて通気性が悪かったりという理由で、ニキビができやすいのです。
また、頭皮ニキビは、顔まわりにできるニキビと同様に、重症化するとニキビ跡が残ってしまうので、できるだけ早めに対処したほうがよいとされています。
頭皮ニキビができる原因
頭皮ニキビができる主な原因は、顔周りにできるニキビと同様「毛穴の詰まり」「皮脂の過剰分泌」「アクネ菌の増殖」です。そのため、生活習慣の乱れや頭皮ケアなどがきっかけで、頭皮にニキビができる場合が多いです。詳しくは以下の通りです。
皮脂の過剰分泌
皮脂の過剰分泌が起こると、頭皮ニキビができやすくなります。皮脂には、皮膚を外部からのダメージから守る役割がありますが、皮脂分泌が過剰になると頭皮環境が悪化したり、毛穴がつまったりするためです。主に、ホルモンバランスの変化やストレス、糖分・油分のとりすぎが原因で皮脂の分泌量が増加しやすいです。
ターンオーバーの乱れ
ターンオーバーとは、古い角質がアカとして剥がれ落ちて、新しい皮膚に生まれ変わる仕組みのことです。頭皮のターンオーバーは、通常1ヶ月程度のスパンで行われます。しかし、加齢や不規則な生活習慣などによってターンオーバーのリズムが崩れると、古い角質がいつまでも残ってしまうことで毛穴に皮脂が詰まり、頭皮ニキビの原因になります。
シャンプーのすすぎ残しや洗いすぎ
日常的に行うシャンプーも、すすぎ残しや洗いすぎがあると、頭皮ニキビの原因になります。すすぎが不十分な場合は、シャンプーの成分や皮脂が毛穴につまり、アクネ菌の栄養源になります。一方、洗いすぎた場合は皮脂がなくなりすぎたり、炎症を起こしたりして、頭皮環境に悪影響となり、頭皮ニキビにつながることがあります。
紫外線による乾燥
皮膚は紫外線を多く浴びて乾燥すると、皮脂分泌量が過剰になったり、ターンオーバーが遅れたりしてニキビの原因になります。特に、頭皮は体のなかでも、最も紫外線を浴びやすい部位なので、頭皮ニキビができやすいです。
栄養バランスの乱れ
頭皮は、タンパク質やビタミンCなどの栄養が不足していると、ターンオーバーが乱れたり、皮脂分泌量が過剰になったりします。特に、日常的にコンビニ弁当やお菓子ばかり食べていると、必要な栄養が不足しやすくなるので注意が必要です。
睡眠不足
睡眠不足になると、頭皮のターンオーバーが乱れて頭皮ニキビができやすくなります。なぜなら、頭皮のターンオーバーを促進するホルモンは睡眠中に分泌されるからです。また、睡眠の質も重要で、たとえば就寝前にスマホやパソコンのブルーライトを浴びると睡眠の質が下がり、頭皮環境が悪くなってニキビができやすくなるので注意が必要です。
ストレス
人間の体はストレスをため込むと、体内の活性酸素が増えて、皮膚の細胞を傷つけてしまいます。また、自律神経のバランスが乱れて血行不良になったり、ホルモンバランスが乱れて皮脂分泌量が過剰になったりする場合もあるので注意が必要です。
頭皮ニキビとは限らない?頭皮ニキビ以外に考えられる皮膚炎
頭皮にできたできものの全てがニキビとは限りません。以下では、頭皮ニキビ以外に考えられる皮膚炎を紹介するので、当てはまるものがないか確認しましょう。
湿疹
湿疹は、皮膚の炎症によって生じる症状です。頭皮ニキビは症状の範囲が限られているのに対し、湿疹の場合は症状が全体に広がることが多いです。湿疹から、フケやかゆみが生じることもあります。
湿疹は、外部からの刺激やバリア機能低下、皮脂など、さまざまな要因が重なって生じるとされています。はっきりとした原因がわからないことも多いので、一旦、現在使用しているシャンプーやスタイリング剤をやめてみてください。それでも症状がおさまらない場合は、皮膚科で適切な治療を受ける必要があります。皮膚科では、ステロイド外用剤などを処方されることが一般的です。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とは、頭皮や髪の生え際、顔など、皮脂分泌が多い場所に発症する皮膚炎。湿ったフケがたくさん出るので、頭皮ニキビと比較的見分けがつきやすいです。マラセチア菌という、皮脂を栄養源にしている真菌(カビの一種)が増えるのが原因とされています。
治療は、ステロイドや抗真菌薬の外用剤を使うことが多いです。また、皮脂の過剰分泌を防ぐために、生活習慣や洗髪方法を見直す必要もあります。
毛嚢炎
毛嚢炎(もうのうえん)とは、毛根を包む毛包に炎症がおきる皮膚炎です。赤みがあるので見た目は頭皮ニキビと似ています。
何もしなくても数日で回復する場合が多いですが、悪化すると「せつ」と呼ばれる硬いしこりになって、痛み、赤み、発熱などの症状が出ることがあります。症状が長引く場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
頭皮ニキビを治す方法・対策
頭皮ニキビは一度できると繰り返しできることもあります。ここからは、頭皮ニキビを早く治す方法や、予防法などを紹介します。
生活習慣の改善
食事、睡眠などの生活習慣の改善を心がけましょう。特に、脂っこいものや甘いものを食べ過ぎると、皮脂分泌が過剰になったり、細胞の新陳代謝に関わるビタミンBが大量に消費されて、頭皮ニキビができやすくなるので注意が必要です。積極的にビタミンをとりつつ、栄養バランスのよい食生活を心がけましょう。
また、睡眠不足や睡眠の質の悪化を防ぐため、寝る前から寝室は暗めにしておく、適度な室温を保つ、寝る前にコーヒーやアルコールなどの刺激物口にしたり、スマホなどのブルーライトを見たりしない、毎日同じ時間に寝るなどを心がけ、十分な時間、睡眠をとるようにしましょう。
シャンプーを正しく行う
シャンプー前にブラッシングをし、あらかじめ汚れを浮かせておくと、シャンプー時に皮脂や汚れが落ちやすくなります。シャンプーはよく泡立て、爪を立てずに指の腹で優しく洗いましょう。
また、お湯が熱すぎると必要な皮脂まで洗い流されてしまうことがあるので、やや低めの温度にするのがおすすめです。シャンプーが残らないよう、すすぎも丁寧に行ってください。
なお、シャンプーによっては洗浄力が強すぎることもあるので、自分の頭皮に合った製品を使うように見直しをするとよいでしょう。
ニキビに刺激を与えない
安易に触ったりかいたり、つぶしたりすると、炎症が悪化し、ニキビが悪化したり、ニキビ跡になったりする恐れがあります。
頭皮ニキビができると、どうしても気になってしまったり、かゆくなったりしますが、グッと気持ちを抑えて触れないようにしてください。
帽子を着用しない
頭皮が蒸れると雑菌が繁殖したり、炎症を起こしたりするため、帽子を着用する方はできるだけ短時間にしたり、回数を減らしたりすると、頭皮への悪影響を防げるでしょう。
紫外線対策をしたい場合は、帽子はできるだけ着用せずに、日傘などで代用してください。
枕カバーを定期的に洗濯・交換する
寝ている間にかなりの汗をかくので、枕は雑菌が繁殖しやすいです。そのため、長期間洗っていない枕を使っていると、頭皮が不潔になり、頭皮ニキビができやすくなるのです。
枕カバーはできれば2〜3日、最低でも1週間に1回は洗濯・交換しましょう。特に、お酒を飲む習慣がある方や、暑い季節の場合は、寝ている間に汗をかきやすいので、よりこまめな枕カバーの洗濯・交換を心がけてください。
塗り薬や飲み薬を使う
生活習慣の改善だけではニキビは治らないことも多いため、早めにお薬に頼るのも一つの方法です。
ニキビのお薬は市販されていますが、皮膚科では医師の診断の元、医療用医薬品を処方されることもあります。毛穴のつまりを防ぐお薬や、抗菌薬などが処方されることが一般的です。
頭皮ニキビが治らない場合は早めに医療機関を受診しよう
頭皮ニキビができる原因にはさまざまなものがありますが、特に生活環境が大きく関係しているので、日ごろのちょっとした心がけで改善できることも多いです。
また、なかなか頭皮ニキビが治らない場合は、皮膚科で治療を受けましょう。ニキビではなく別の皮膚疾患であるケースもあるため、適切な診断、治療を受けるためにも早めに医療機関を受診しましょう。
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※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。※自由診療
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
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