眉間にできるニキビの原因は?ケア方法も解説
ぷっくりと目立つ眉間のニキビ。「恥ずかしいから何とかしたい」と思う方も多いでしょう。しかし、なぜ眉間にニキビができるのでしょうか。
今回は眉間にニキビができる原因や悪化する要因、眉間にニキビができたときの対処法や隠し方などについて解説します。
眉間にニキビができる原因
眉間にニキビができるのは、以下のようなことが原因と考えられます。
・過剰に分泌された皮脂
・前髪の刺激
・肝臓の機能の低下
・ホルモンバランスの変化
眉間のニキビに正しく対処するためにも、まずは上記の原因の詳細を把握しておきましょう。
過剰に分泌された皮脂
額から眉間、鼻にかけての「Tゾーン」は、もともとほかと比べて皮脂が多く分泌される部位ですが、何らかの原因で過剰に皮脂が分泌されることがあります。
そのため、毎日きちんと洗顔して清潔に保っておかないと、余分な皮脂が毛穴に詰まってアクネ菌が繁殖し、ニキビができることがあります。Tゾーンの皮脂が過剰に分泌される主な原因は下記のとおりです。
・肌の乾燥
・脂質の多い食事の摂りすぎ
・ホルモンバランスの乱れ
・紫外線による肌へのダメージ
・肌に合わないスキンケア など
眉間のニキビがなかなか治らないときは、当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
前髪の刺激
前髪を下ろしていると、頻繁に眉間に髪が当たります。その刺激で肌がダメージを受けて、ニキビができる場合もあります。
また、髪が眉間に当たったときに、髪に付着している整髪料やホコリが眉間についてしまい、ニキビが悪化するケースもあります。
肝臓の機能の低下
ストレスや乱れた食生活、アルコールなどが原因で肝臓が弱ると、眉間にニキビができやすくなるといわれています。
肝臓には体内に入った物質を解毒する働きがあるため、肝機能が低下すると体内に入った物質が解毒できなくなります。すると無毒化されていない老廃物が毛穴に詰まり、アクネ菌が繁殖してニキビができると考えられています。
ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスの変化によって、ニキビができる場合も。特に、生理前や妊娠中に分泌される黄体ホルモンには、皮脂の分泌を促す作用があります。
黄体ホルモンによって皮脂の分泌が過剰になると、皮脂が毛穴に詰まりやすくなるのでニキビができやすくなります。
眉間のニキビは進行することも。種類を把握しよう
ニキビは適切にケアしないと進行することがあり、症状が悪化すると肌を元の状態に治すのが難しくなります。
適切に対処するためにもニキビの種類を把握して、今あるニキビがどの段階にあるのかを見極めることが大切です。ここではニキビの種類を進行レベルの順に解説しますので、眉間のニキビがどの段階かをチェックしてみましょう。
ニキビの始まりである白ニキビ
白ニキビはニキビの初期段階です。毛穴のなかに皮脂が詰まって、白い点のようなものができます。
白ニキビはあまり目立たず、痛みやかゆみなどを感じることもほとんどありません。しかし、毛穴の内部では皮脂によって毛包(毛根を包む組織)が拡張し、アクネ菌が増え始めています。
このまま放置するとどんどんアクネ菌が増殖し、症状が悪化する恐れがあるため、この段階でケア・治療を始めることが大切です。
皮脂の酸化による黒ニキビ
白ニキビの毛穴が開くと、内部の皮脂が酸化して黒ニキビになります。皮脂が酸化しただけで炎症が起きているわけではないので、白ニキビと同じく痛みやかゆみを感じることはありません。
しかし、ホクロやシミなどに見える場合があり、白ニキビよりも目立ちやすい傾向にあります。さらに、放置すると赤ニキビや黄ニキビに進行する恐れもあるので、できるだけ早めに対処しましょう。
炎症によって赤く腫れた赤ニキビ
白ニキビや黒ニキビを適切にケアをせず放置すると、毛穴が炎症を起こして赤く腫れ、赤ニキビになる場合があります。アクネ菌が毛穴の内部で活発になり、炎症を起こす物質が作られるためです。
白ニキビや黒ニキビとは異なり炎症が起きているので、痛みやかゆみを感じることもあります。
患部が膿んでしまった黄ニキビ
赤ニキビが進行すると、患部が膿んで黄ニキビになることがあります。炎症が肌の奥深いところまで及んでしまっているため、痛みを感じることが多いでしょう。
さらにアクネ菌が作り出す酵素によって毛包壁が壊され、炎症物質が周囲に広がってニキビが増えるケースもあるため、早急に対処することが大切です。
ニキビを潰すとニキビ跡になることも
赤ニキビや黄ニキビを適切にケア・治療をせずに、むやみに触れたり潰したりするとニキビ跡が残る可能性があります。
ニキビ跡とは、ニキビが原因で炎症を起こした毛穴の周囲の組織が破壊され、傷跡が残ってしまった状態のことです。ニキビができていた箇所に赤みが残ったり、色素沈着を起こしてシミができたりします。
さらに肌の組織が壊され凸凹になった、「クレーター」になるケースもあります。クレーターは、肌の奥深くの真皮層までダメージを受けた結果できるものです。そのため、1度クレーターができると、元のキレイな状態に戻すのが難しくなります。
眉間のニキビを悪化させるNG行動
ニキビが悪化すると、キレイに治すのが困難になります。重症化を防ぐためにも、ニキビが悪化する原因を把握しておきましょう。
ニキビに触れる・潰す
眉間のニキビは目につきやすいので、ついつい触ったり潰したりしがちです。しかし、ニキビをむやみに触ったり潰したりすると、症状が悪化する恐れがあります。また、ニキビに触れたり潰したりして傷跡が残り、ニキビ跡になることもあります。
洗顔料やシャンプーのすすぎ残し
眉間はクレンジングや洗顔料、シャンプーなどのすすぎ残しが起こりやすい部位です。すすぎ残しがあると、毛穴に汚れが詰まりやすくなります。
さらにすすぎ残しはアクネ菌のエサになるため、きちんとクレンジングや洗顔料などを洗い流さないとニキビが悪化する場合があります。
睡眠不足
肌のダメージを修復する働きをもつ成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されます。そのため、睡眠不足が続くと成長ホルモンの分泌量が減ってターンオーバーが乱れ、ニキビが悪化することがあります。
ストレス
ストレス過多な状態が続くと、交感神経が優位になって男性ホルモンの分泌量が増えます。男性ホルモンには皮脂の分泌を増やしたり、角質の柔軟性を低下させたりする作用があるため、ニキビが悪化しやすくなります。
紫外線
紫外線を浴びると肌を守ろうとして角質が厚くなるため、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビが発生しやすくなります。また、アクネ菌が生成する物質に紫外線が当たると活性酸素が発生することから、ニキビが悪化する恐れもあります。
活性酸素とは、強い殺菌・抗菌作用によって体を感染症から守ったり、アクネ菌を適量に保って正常な肌を維持したりといった役割を担う物質です。
人間が健康を維持するために欠かせないものですが、紫外線を浴びると活性酸素が過剰に生成されてニキビ周辺の肌細胞にまでダメージを与えるため、ニキビが悪化することがあるのです。
<h3>乱れた食生活
甘いものや脂っこいものが多い食事を続けると、皮脂の分泌が増えて毛穴が詰まりやすくなり、ニキビが悪化することがあります。
極端な食事制限にも注意が必要です。健康な肌の維持にはたんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素がかかせません。無理な食事制限をするとこれらの栄養が足りなくなるため、ニキビが悪化する要因になります。
眉間のニキビの対処法
眉間のニキビは生活習慣を整えると改善する可能性があります。具体的には何をしたらよいのか、眉間のニキビの対処法を紹介します。
朝晩2回洗顔して余分な皮脂を落とす
皮脂が多いとニキビができやすくなります。1日2回、朝晩洗顔料を使って顔を洗い、余分な皮脂を落としましょう。
ただし、皮脂を落としたいからといってゴシゴシこすったり、1日に何度も顔を洗ったりすると肌がダメージを受けるので避けてください。タオルで拭くときも擦らないようにしましょう。
メイクをした日はクレンジングを行う
メイクをした日は必ずクレンジングを行いましょう。洗顔料だけで済ませている方もいるかもしれませんが、メイク汚れは洗顔料だけでは落としきれません。落としきれなかったメイク汚れは毛穴を詰まらせ、ニキビを悪化させてしまいます。
そのため、寝る前にクレンジングを行ってしっかりメイクを落とし、肌に汚れが残らないようにすることが大切です。
このときクレンジングシートはしっかりとメイクになじませてから優しく拭き取るようにするのが無難です。クレンジングシートは使用時に肌をゴシゴシと擦ってしまうと、肌が過剰に刺激されニキビが悪化する恐れがあるためです。
メイクを落とさずに寝るよりはよいですが、クレンジングシートを使うときは拭き取り回数を減らすようじっくりと肌の上で馴染ませながらやさしくメイクを落とすよう心がけましょう。
洗顔料・シャンプーをしっかりすすぐ
洗顔料やシャンプーのすすぎ残しはニキビの原因になります。眉間や髪の生え際まで、しっかりとすすぐことが大切です。
このとき冷たい水で洗うと毛穴が引き締まって汚れが落ちにくくなり、熱すぎると必要な皮脂まで落ちてしまうので、ぬるま湯を使うようにしましょう。
洗顔したら早めに保湿する
洗顔後にスキンケアをせずに長時間放置したり、皮脂が気になるからといって保湿ケアをしなかったりする方がいます。
しかし、きちんとスキンケアをしないと肌が乾燥して、うるおいを取り戻そうと余計に皮脂が分泌されてしまいます。洗顔後は早めに化粧水や乳液などで保湿しましょう。
厚塗りメイクは避ける
ニキビを隠したいからといってメイクを厚塗りすると毛穴が塞がれて、余計にニキビができやすくなってしまいます。メイクをするときは厚塗りにならないよう注意しましょう。
しっかり睡眠を取る
睡眠不足でホルモンバランスが乱れると、ニキビができやすくなります。そのため、しっかりと睡眠時間を確保することも大切です。
睡眠時間は6~7時間くらいがベストといわれていますが、実際には個人差があり、何時間寝たらよいという明確な基準はありません。毎日の体調をチェックして、自分の体調がよい睡眠時間を見つけましょう。
また、睡眠は質も重要です。下記のような習慣を身につけて、睡眠の質を上げましょう。
・規則正しい生活を送る
・朝日を浴びる
・軽い運動をする
・就寝の2~3時間前に入浴する など
ストレスを発散する
ストレスが溜まって自律神経が乱れると、血行不良などにつながり、ニキビが悪化しやすくなります。趣味を楽しむ、家族や友人と出かけるなど、自分なりのストレス発散方法を見つけてストレスが溜まりすぎないようにしましょう。
紫外線対策を行う
紫外線を浴びると肌のバリア機能が落ちるため、ニキビができる原因になります。また、紫外線によって活性酸素が増加したり、角質が厚くなったりしてニキビが悪化することがあるので、日焼け止めや日傘、帽子などを活用して季節問わず紫外線対策を行いましょう。
食生活を改善する
食生活が乱れていると肝機能が低下し、眉間ニキビができやすくなります。そのため、暴飲暴食や油っこい食事、甘いもの、アルコールの摂取などを控えることが大切です。
また、健康な肌を維持するために、たんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富な食材を中心に、さまざまな食材を取り入れたバランスのよい食事を取るよう心がけましょう。
適度に運動する
軽い運動は代謝をアップさせ、肌のターンオーバーの乱れを整えるため、ニキビ対策に役立ちます。定期的にウォーキングやストレッチなどの運動を行い、ニキビを予防しましょう。
ただし、激しい運動は活性酸素を発生させ、ニキビ肌に負担をかける場合があるので避けてください。
湯船に浸かる
ゆっくりと湯船に浸かることも、眉間のニキビ防止に役立ちます。湯船に浸かると副交感神経が優位になり、身体がリラックスするためです。さらに体が温まると毛穴が開くので、毛穴に皮脂が詰まりにくくなります。質の高い睡眠にもつながります。
ただし、お湯が熱いと交感神経が高まり体が緊張状態になってしまうので、40℃以下のぬるめのお湯に浸かるようにしましょう。
前髪を上げる
前髪が眉間に触れるとニキビができやすくなります。前髪を短くするなどして、できるだけ前髪が触れないようにしましょう。
髪型を変えるのが難しい場合は、家で過ごす間だけでもよいのでヘアピンやヘアバンドで前髪を上げて、髪が眉間に触れる時間をなるべく短くするよう心がけてください。
眉間のニキビが目立つときの上手な隠し方
生活習慣を変えても、すぐにニキビが治るわけではありません。しかし、「眉間のニキビは目立つので恥ずかしい」という方も多いでしょう。そこで、眉間のニキビが治るまでの間、うまく隠す方法を紹介します。
コンシーラーで隠す
額や顎などとは違って範囲がせまい眉間は、コンシーラーでニキビを隠しやすい部位です。ポイント使いできるペンシルタイプのコンシーラーを使えば、うまくニキビをカバーできるでしょう。
複数のカラーがあるパレットタイプのコンシーラーもおすすめです。色素沈着でくすみがある場合はオレンジ系、赤くなっている場合はグリーン系など、状態に応じてカラーを使い分けられます。
BBクリームを活用する
BBクリームは「Blemish=傷・Balm=軟膏のようなもの」という名称どおり、肌のシミなどを隠すのに役立つメイクアイテムです。
ファンデーションよりも薄づきなので厚塗り感が出にくく、自然にニキビ跡を隠せます。ノンコメドジェニック(ニキビができにくい)化粧品を選ぶとなおよいでしょう。
眉間のニキビが治らないときは医療機関へ!
いろいろな対処法を試しても眉間のニキビが治らないときは、医療機関を受診してみましょう。
ニキビは「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる、皮膚の慢性炎症性疾患の一種です。悪化すると元の肌に戻すのが大変なので、たかがニキビと思わずに早めに医師に相談するのが得策です。
医療機関を受診すると、自分に合った治療を受けられたり、ニキビ予防に効果的なドクターズコスメを取り扱っている場合もあるというメリットもあります。
眉間のニキビに悩んだらクリニックフォアにご相談を
眉間のニキビは、過剰に分泌された皮脂や前髪の刺激などが原因で発生します。場所的にどうしても目立ちがちですが、気になるからといってニキビに触れたり潰したりすると悪化することがあるので注意しましょう。
また、生活習慣の乱れやストレス、紫外線など、ニキビを悪化させる要因を改善したり避けたりすることも大切です。いろいろな対処法を試しても眉間のニキビが改善しない場合は、医療機関に相談することを検討しましょう。
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※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
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