頬のニキビはなぜできる?早く治す方法と予防のポイントも解説
頬は面積が広く、目線が行くことも多い場所であるため、ニキビができるとどうしても目立ちます。頬のニキビができたときは、少しでも早く治したいと思うものですよね。
頬に限らず、ニキビは適切なケアをすることで改善や予防が期待できます。この記事では、頬のニキビの原因と、対処法、予防法について詳しく解説します。
頬にニキビができる原因
ニキビは毛穴に皮脂が詰まることで起こります。では、なぜ皮脂詰まりが起きるのでしょうか?特に頬で起こりやすい原因を解説します。
皮膚の乾燥
頬は顔の中では皮脂分泌が少ない部位です。そのため過剰な皮脂分泌による毛穴詰まりは起こりにくいとされています。
しかし、頬は面積が広いため、乾燥しやすいという特徴があります。乾燥は毛穴詰まりを引き起こす原因の一つです。ターンオーバーのサイクルが乱れ、古い角質が皮膚の表面にたまることで、少ない皮脂でも詰まりやすくなります。
また、水分不足を補うために皮脂分泌を活性化する皮膚の働きや、乾燥によるバリア機能の低下も、頬ニキビの原因の一つです。
メイクの汚れや落とし残し
頬はファンデーションやチーク、ハイライトなどの化粧品を重ねることが多い部位です。メイク汚れが毛穴に残ると、皮脂と混じり合ってアクネ菌のエサになります。ニキビはアクネ菌が増殖して炎症を起こすことでできるため、メイクをしっかり落とすことが大切です。
さらに、普段使っているパフやブラシなどのメイク用品にも注意しましょう。汚れたものを使っていると、雑菌が繁殖する原因になります。また、劣化したブラシやチップは皮膚に余計な刺激を与えかねません。メイク用品は定期的に洗ったり、使い捨てのものを使ったりして清潔を保つようにしましょう。
ホルモンバランスの乱れ
ストレスもニキビの原因になります。ストレスに対抗するため交感神経が刺激され、男性ホルモンが優位になるためです。男性ホルモンには皮脂分泌を促す働きがあります。不規則な生活や睡眠不足が続くと皮膚や頭皮がべたつくのはこのためです。
また、ホルモンバランスの乱れは、皮膚のターンオーバーが滞る原因にもなります。古い角質が皮膚の表面に堆積して柔軟性が失われる上、皮脂分泌が過剰になれば、さらに毛穴詰まりを起こしやすくなるでしょう。
髪の毛など外的刺激
頬は面積が広い分、さまざまな外的刺激を受けやすい部位です。髪の毛の擦れや整髪料・ホコリなどの汚れは、頬ニキビの原因になることが少なくありません。
同じ理由でマスクにも注意が必要です。マスクの中は蒸れるため、雑菌が繁殖しやすくなっています。また、マスクが擦れるのも物理的な刺激になります。
シーツや枕カバーなどの寝具も、擦れや不衛生が刺激になり、頬ニキビの原因になるため、頻繁に清潔なものに交換するとよいでしょう。
頬ニキビの範囲・場所によって原因が違う?
片頬にばかりできる、両頬にできるなど、頬ニキビができる範囲・場所は人それぞれです。しかし、頬ニキビの範囲によって原因が異なる可能性があることをご存じでしょうか。どのような違いがあるのか見ていきましょう。
ニキビが片頬だけにできるとき:寝具・頬杖など
いつも横向きで寝ている方で、片頬だけにニキビができる場合、その原因は寝具にあることが考えられます。
寝具は自然素材のものにする、小まめに取り替えるなど、刺激を避けて清潔を保つことが大切です。
また、普段の癖がニキビを引き起こしていることもあります。無意識のうちにニキビができる側の頬をよく触っていないか、頬杖をついていないかチェックしてみましょう。手の雑菌や、頻繁に触れることが刺激になっている可能性もあります。
両頬にできるとき:ホルモンバランスの乱れ・乾燥など
ニキビが両頬にできているときは、ホルモンバランスの乱れや乾燥が原因の可能性が高いです。過剰な皮脂分泌や肌のターンオーバーの乱れ、または両方が重なって、ニキビができると考えられます。
ストレスを感じていないか、生活が不規則だったり睡眠不足になったりしていないかなど、自分の日常を振り返ってみましょう。洗顔のしすぎが乾燥を招いていることもあります。思いあたることがあったら、少しずつでも改善していきましょう。
頬のニキビを早く治すには
目立つ頬ニキビは、できるだけ早く治したいものです。跡を残さないためにも、適切なケア方法を知っておきましょう。
正しい洗顔とスキンケア
洗顔は1日2回が目安です。皮膚を清潔にしようと何度も洗うのは逆効果になります。皮脂が取れすぎて、皮脂の過剰分泌や、バリア機能が低下する原因になるためです。
洗顔は、泡で洗うイメージで、洗顔料をしっかり泡立てましょう。濡れた皮膚は傷つきやすくなっているため、ゴシゴシ擦るのは厳禁です。ニキビができているときは、つぶしてしまう恐れもあります。
洗い終わったら、洗顔料が皮膚に残らないよう、しっかり洗い流すことも大切です。ぬるま湯でよくすすぎ、最後は冷水で引き締めます。さっぱりするからと熱い湯で洗顔する方もいますが、皮脂が取れすぎるため避けましょう。洗顔後はすぐに化粧水や乳液などで保湿します。
頬への刺激を避ける
頬のニキビは触ったり、つぶしたりしないよう注意が必要です。ニキビが悪化したり、跡が残ったりする原因になります。
ニキビができているときは、髪の毛もまとめましょう。頬に髪の毛が触れる刺激だけでなく、付着した整髪料などがホコリや汚れを引き寄せることがあるためです。
マスクを使うときは、綿やシルクなど通気性のよい自然素材のものを選びましょう。不織布のマスクは蒸れやすく、擦れて刺激になる恐れもあります。汗をかいたら、清潔なハンカチや使い捨ての汗拭きシートで軽く押さえるようにして拭き取ります。
厚塗りメイクはしない
ニキビを隠そうとファンデーションを厚塗りしたり、コンシーラーなどを重ね塗りしたりするのは逆効果です。ニキビに刺激を与えるだけでなく、つぶしてしまう恐れもあります。
皮膚科の受診も検討
腫れや痛み、膿をともなう赤ニキビや黄ニキビは、セルフケアでは対応しきれないことが多いため、皮膚科を受診したほうがよいでしょう。赤ニキビや黄ニキビは治るまでに時間がかかる上、跡が残るリスクもあるためです。
皮膚科では、内服薬や塗り薬のほか、ケミカルピーリングや光線治療など、ニキビの状態に合った治療が提案してもらえます。健康保険が適用される場合もあるため、その場合は費用を抑えられるのもメリットです。
頬のニキビを予防する方法
ニキビは一度治っても、日頃の生活習慣などによっては繰り返しできることがあります。最後に、予防のために心がけたいポイントを見ていきましょう。
生活習慣を整える
頬に限らず、ニキビを予防するには生活習慣を整えることが重要です。
皮脂が気になる方は、まず食事の内容を見直しましょう。脂っこいものや甘いものは控え、皮膚を健やかにする働きのあるビタミン類やタンパク質を積極的に摂取するのがおすすめです。外食の多い方は栄養バランスを意識してメニューを選びましょう。足りない栄養素をサプリメントで補うのも一つの方法です。
また、睡眠不足はニキビだけでなく、美容や健康の大敵です。肌の修復や再生を行う成長ホルモンは、眠っている間にしか分泌されません。さらに、睡眠不足によるストレスは、過剰な皮脂分泌につながります。まとまった睡眠時間を確保するようにしましょう。
ストレスは上手に発散を
ストレスはニキビだけでなく、ホルモンバランスの乱れや心身の不調を招く原因になります。とはいえ、ストレスを完全に失くすのは難しいでしょう。なるべくため込まないよう、自分なりの解消方法を見つけておくことが大切です。
自分がスッキリすることやリラックスできることなら何でも構いません。運動や趣味などを複数持っておくとよいでしょう。「自分へのご褒美」として少しだけスイーツを食べたり、エステに行ったりするのもおすすめです。
適切なスキンケア
洗顔後は自分の肌タイプに合ったスキンケア用品で、油分と水分を補いましょう。
皮膚には水分を維持し、外部刺激から保護するバリア機能が備わっています。皮膚を覆っているのは、皮脂と汗などの水分から形成される皮脂膜です。そのため、適度な皮脂と水分が不可欠とされます。
ただし、皮脂と水分のバランスは人によって異なります。例えば皮脂が過剰な方が、乾燥肌用のものを使うと油分が過剰になることがあります。自分の肌タイプを知っておくことが大切です。
また、ニキビができやすい方や、すでにできてしまっているときは、角栓を作りにくいとされる「ノンコメドジェニックテスト済み」等のアイテムを選びましょう。バリア機能が低下している恐れがあるため、化粧品の成分によっては刺激になる可能性があるためです。
※すべての方にコメド(ニキビのもと)が生じないわけではありません
頬ニキビのお悩みはクリニックフォアへ
頬のニキビを改善するには、適切なスキンケアが欠かせません。毎日の習慣とすることで、予防にもつながります。
提携先オンラインショップの「クリニックフォアビューティー」では、ニキビ予防として定評のあるスキンケア用品を取り扱っています。主に医療機関取り扱われているドクターズコスメも多数そろえているため、頬のニキビを改善したい方や、ニキビができやすい方はぜひ相談してみてください。
また、クリニックフォアではニキビのオンライン診療もご用意しています。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。※自由診療
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
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