ナイアシンアミド配合クリームの美容効果は?使う順番を解説
ナイアシンアミド配合クリームは、肌をすこやかに保つ目的で多くのスキンケア製品に配合されている成分です。乾燥による肌のツヤ不足など、季節のゆらぎが気になる方にも取り入れやすく、保湿ケアからメラニンの生成に配慮したケアまで幅広く使われています。
この記事では、ナイアシンアミド配合クリームに期待される肌への働きや、ビタミンCなど他の成分との組み合わせ方、毎日のスキンケアへの取り入れ方について解説します。
ナイアシンアミド配合クリームの美容効果

ナイアシンアミドはビタミンBの一種で、肌への刺激が少なくシワを目立ちにくくしたり、メラニンの生成に配慮したケアに用いられたりする成分です。敏感肌でも使いやすいことから、エイジングケア向けのクリームを中心に幅広く取り入れられています。
ここでは、ナイアシンアミドの成分に期待できる美容効果について解説します。
肌荒れ改善効果
肌荒れは、寝不足やストレス、疲労、乾燥などで体調が崩れたときに起こりやすく、赤みやヒリつき、かさつきとして現れます。
ナイアシンアミド配合クリームは、角質層のうるおい環境とバリア機能を整える目的で用いられるため、外的刺激を受けにくい肌状態を保つサポートが期待できます。乾燥が続いて肌がゆらぎやすい時期のケアとして取り入れやすいのが特徴です。
日中は日焼け止めなどの紫外線対策も併用し、摩擦を避けた保湿中心のケアを続けると、肌荒れを繰り返しにくい土台づくりにつながります。
保湿効果
ナイアシンアミドは、肌の水分量を高める保湿効果にも優れています。肌の水分が逃げやすいと感じるときの保湿ケアとして取り入れられることが多く、乾燥による肌のごわつきやカサつきを防ぐ目的で活用されています。
日々のスキンケアに取り入れることで、しっとりとした肌状態を保ちやすくなります。
シワ改善効果
シワは、乾燥による小じわに加えて、年齢とともに肌のハリ・弾力が低下することで目立ちやすくなります。ナイアシンアミドは、医薬部外品の有効成分としてシワ改善の効能で用いられることがある成分です。
肌内部のハリを支える要素に関わることで、シワが気になる肌をなめらかな肌へ整えるサポートが期待できます。
また、角質層の状態を整えてうるおいを保ちやすくする働きも知られており、乾燥によるちりめんじわのケアにも取り入れやすい点が特徴です。
美白効果
ナイアシンアミドは、医薬部外品で美白有効成分として扱われる成分です。シミは紫外線の影響が蓄積し、年齢とともに表面化しやすい傾向があるため、日常的な予防ケアを継続して取り入れることが大切です。
美白ケア※では、メラニンだけでなく、角質層のコンディションも重要です。角質がたまりやすい状態が続くと、肌がくすんで見えたり、色ムラが目立ったりすることがあります。ナイアシンアミドは、肌のコンディションを整える働きから、くすみが気になるときのケアにも用いられます。
※美白とは、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐことを指します。
シミ改善効果
ナイアシンアミドは、メラニンの生成を抑え、日やけによるシミ・そばかすを防ぐ目的で用いられる成分でもあります。ビタミンCのように還元作用で色素を薄くするのではなく、作られたメラニンが表皮に運ばれて広がるのを抑える点が特徴です。
メラニンはメラノサイトで作られたあと、メラノームという形で周囲の表皮細胞へ受け渡され、肌表面で色ムラやシミとして目立ちやすくなります。ナイアシンアミドは、このメラノーム輸送(メラニンの受け渡し)を抑える方向で働くとされており、色素の定着が広がりにくい状態を目指すケアとして取り入れられます。
ナイアシンアミド配合クリームと併用がおすすめの成分

ナイアシンアミド配合クリームは単体でも効果を発揮しますが、他の成分と組み合わせることで相乗効果を高められるのも魅力です。肌の悩みや目的に合わせて有効成分をプラスすれば、ナイアシンアミドの効果をより効率的に引き出せます。
ここでは、ナイアシンアミドと併用がおすすめの成分と、併用するメリットについて解説します。
レチノール
レチノール(ビタミンA誘導体)は、ハリ不足や乾燥が気になる肌のケアで取り入れられる成分です。ナイアシンアミドと併用すると、レチノール使用時に感じやすい乾燥を保湿面から支えながら取り入れやすくなります。
日本皮膚科学会では、外用レチノイドの一種であるアダパレンについて、保湿剤を併用すると効果を妨げずに、局所刺激(ピリピリ感・赤み・皮むけ)が軽くなり、途中でやめる人が減った報告がされています。
※日本皮膚科学会ガイドライン:https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/acne_guideline2017.pdf
レチノールでも乾燥や刺激が気になる場合は、ナイアシンアミド配合クリームで保湿を補いながら、無理のない頻度で続けると取り入れやすくなります。
▷関連記事:ナイアシンアミドとレチノールは併用できる?効果・使い方・注意点まで解説
ビタミンC
ビタミンC(アスコルビン酸)は水溶性ビタミンの一種で、抗酸化作用を持つことや、コラーゲン生成を助ける働きが知られています。体内で合成できないため、果物や野菜などから補う必要があります。
スキンケアでは、くすみ印象やハリ不足などが気になるときのケアとして配合されることが多いのが特徴です。ビタミンCがシミの元となるメラニン産生を抑え、ナイアシンアミドがメラニンが肌表面に移動するのをブロックするため、二重の経路でメラニンを遮断し高い美白効果※・シミ予防効果を発揮します。
さらに、ビタミンCの抗炎症作用とナイアシンアミドの皮脂調整・抗炎症作用により、ニキビの改善やニキビ跡ケアにも有用な組み合わせです。朝にビタミンC、夜にナイアシンアミドを使用するなど、成分の特徴を踏まえて無理のない範囲で取り入れましょう。
※美白とは、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐことを指します。
▷関連記事:レチノールとビタミンCは併用できる?美容効果や使い方、注意点を徹底解説
セラミド
セラミドは、角質層で水分を保持しバリア機能を支える保湿成分で、ナイアシンアミドとの相性が良いです。肌のセラミドが不足すると、バリア機能が低下して乾燥・肌荒れを起こしやすくなります。外用セラミドとナイアシンアミドを一緒に使うことで保湿力と肌荒れ予防効果が高まります。
両者とも低刺激で肌を穏やかに整えるので、季節の変わり目など揺らぎやすい肌状態のときにもおすすめな組み合わせです。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は保水力を持つ成分で、乾燥が気になるときの保湿ケアに広く使われています。ナイアシンアミドが肌の調子を整えつつ、ヒアルロン酸が表面をうるおすことで、ハリのあるみずみずしい肌に導きます。
両成分とも刺激が少ないため、敏感肌でも安心して併用でき、乾燥や小じわが気になる方におすすめです。
トラネキサム酸
トラネキサム酸は、日やけによるシミ・そばかすを防ぐ目的で、医薬部外品の美白有効成分※として用いられている成分です。
紫外線などの刺激を受けた肌では、炎症反応が起こり、プロスタグランジンなどの物質が増えやすくなります。これらはメラノサイトを刺激し、メラニン生成が進みやすい方向に働きます。トラネキサム酸は、炎症反応に関わる働きを抑えることで、メラニンが過剰に作られにくい状態を保つサポートにつながります。
一方、ナイアシンアミドは、作られたメラニンが角質細胞に受け渡され、肌表面で目立ちやすくなる流れを抑える点が特徴です。トラネキサム酸と組み合わせると、メラニンが作られる段階と、表面で目立つ段階を分けてケアを組み立てやすくなります。
※美白とは、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐことを指します。
ナイアシンアミド配合クリームをスキンケアで使う順番

ナイアシンアミド配合のクリームは、一般的に保湿仕上げとして取り入れられることが多いアイテムです。また、朝のスキンケアでは、紫外線による影響を考慮して、日やけ止めを仕上げに取り入れるのも効果的です。
スキンケアで取り入れるタイミングは、以下の順番です。
- クレンジング・洗顔
- 化粧水
- 美容液(任意)
- ナイアシンアミド配合クリーム(仕上げ)
スキンケア製品にはそれぞれの特性があるため、使用順序が製品によって異なる場合もあります。そのため、パッケージやメーカーが案内している使い方を確認しながら、自分の肌の状態に合わせて取り入れることが大切です。
まとめ

ナイアシンアミドは、日々のスキンケアに取り入れやすい成分として、多くの化粧品に配合されています。主に、シミやそばかすを防ぐ有効成分としても活用されています。
また、レチノールやビタミンCなど、目的に応じて併用されることの多い成分と組み合わせることで、スキンケアの幅を広げやすい点も特徴です。自分の肌に合ったテクスチャーや使用感のアイテムを選ぶことで、無理なく継続しやすいケアにつながります。
さらに、ナイアシンアミドは食品にも含まれており、日常の食生活の中で自然に取り入れられます。外側からのスキンケアと合わせて、内側からの栄養も意識することで、より健やかな肌を目指すサポートになります。
スキンケアは、成分の特性や自分の肌状態を理解しながら続けることが大切です。ナイアシンアミドを上手に取り入れながら、自分に合った日々のケアを見つけていきましょう。