プラセンタとは?期待できる美容効果や種類、選び方のポイントを徹底解説

プラセンタとは?期待できる美容効果や種類、選び方のポイントを徹底解説

「最近、肌のハリがなくなってきた」「乾燥によるくすみが気になる……」といった悩みはありませんか?そんなエイジングケア(※年齢に応じたお手入れ)の心強い味方として注目されているのが「プラセンタ」です。

プラセンタは、アミノ酸やビタミンなどを豊富に含み、肌にうるおいを与える成分として知られています。しかし、原材料の違いや、美容液・サプリメントなど製剤の種類が多く、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いでしょう。

本記事では、プラセンタの基本的な特徴から期待される美容効果、失敗しない選び方までわかりやすく解説します。

プラセンタとは?「生命の源」と呼ばれる理由

プラセンタとは、英語で「胎盤」を意味する言葉です。赤ちゃんの成長を母体の中で支える臓器であり、生命の誕生に欠かせない役割を担っています。

スキンケア領域で「プラセンタ」と呼ばれるのは、胎盤そのものではなく、そこから有効成分を抽出したエキスのことです。アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを豊富に含むことから、「生命の源」とも呼ばれ、美容成分として広く活用されています。

胎盤から抽出される豊富な栄養素

プラセンタエキスには、肌のコンディションを整えるさまざまな栄養素が含まれています。

主な成分は、以下のとおりです。

  • アミノ酸:肌や髪、爪を構成するタンパク質の元となる成分
  • ビタミン:B群やCなど、肌のすこやかさをサポートする成分
  • ミネラル:カルシウムやマグネシウムなど、肌環境を整える成分
  • 核酸:細胞の構成に関わる成分
  • 酵素:体内のさまざまな反応をサポートする成分

これらが一つの成分の中にバランスよく含まれている点が、プラセンタの大きな特徴です。そのため、化粧品やサプリメントなど幅広いアイテムに配合されています。

プラセンタに含まれる注目の成分「成長因子(GF)」

プラセンタには、「成長因子(グロースファクター/GF)」と呼ばれるタンパク質も含まれています。

成長因子は、体内で細胞の働きをサポートする役割を持つ成分です。プラセンタに含まれる代表的な成長因子には、以下のようなものがあります。

  • EGF(上皮細胞増殖因子):表皮のコンディションを整える
  • FGF(線維芽細胞増殖因子):真皮でのハリ感サポートに関わる
  • IGF(インスリン様成長因子):肌の土台づくりに関わる

プラセンタが「多機能な美容成分」として注目されるのは、こうした成長因子をはじめとした多彩な成分が含まれているためです。

プラセンタに期待できる5つの美容効果

プラセンタに期待できる主な美容効果は、以下のとおりです。

  1. 肌にハリと弾力を与える
  2. メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ(※医薬部外品の場合)
  3. 肌のターンオーバーを整え、なめらかにする
  4. 乾燥によるくすみをケアし、肌のキメを整える
  5. 肌荒れやニキビを防ぎ、すこやかに保つ

それぞれの効果について詳しく見ていきましょう。

1. 肌にハリと弾力を与える

プラセンタは、肌にうるおいを与え、ハリのある健やかな印象へ導く成分として知られています。

肌のハリや弾力は、真皮層のコラーゲンやエラスチンによって支えられています。加齢や乾燥の影響でこれらが減少すると、ハリ感が失われやすくなります。

プラセンタに含まれるアミノ酸やビタミンなどが角質層をうるおいで満たすことで、肌をふっくらとした印象へ整えます。

2. メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ(※医薬部外品)

プラセンタは、医薬部外品の有効成分として「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」効果が承認されています。

肌が紫外線を浴びると、「メラノサイト」と呼ばれる細胞が活性化し、シミやそばかすの原因となるメラニン色素が生成されます。プラセンタには、このメラニンの過剰な生成を抑える働きがあります。

3. 肌のターンオーバーを整え、なめらかにする

プラセンタには、肌のターンオーバーをサポートし、なめらかな肌印象へ導く働きが期待できます。

ターンオーバーとは、古い角質が剥がれ落ち、新しい細胞と入れ替わる肌の生まれ変わりの仕組みのことです。年齢や生活習慣の乱れでサイクルが乱れると、ゴワつきやくすみの原因となります。

プラセンタに含まれるアミノ酸や成長因子が肌環境を整えることで、キメの整ったなめらかな肌印象へのサポートが期待できます。

4. 乾燥によるくすみをケアし、肌のキメを整える

プラセンタは、乾燥によってどんよりと見える肌にうるおいを与え、明るい印象へ導く成分です。

肌が乾燥すると、キメが乱れて光の反射がにぶくなり、くすんで見える原因となります。プラセンタに含まれるアミノ酸は、肌本来のうるおい保持に関わる「天然保湿因子(NMF)」の構成成分と共通するものが多く、角質層に水分を引き込みやすい性質があります。

うるおいで満たされた肌はキメが整い、透明感のある印象が期待できます。

5. 肌荒れやニキビを防ぎ、すこやかに保つ

プラセンタは、肌のコンディションを整え、肌荒れやニキビを防ぐ効果が期待できる成分です。

医薬部外品の有効成分として承認されているプラセンタエキスには、「肌荒れ・にきびを防ぐ」効能効果があります。肌が乾燥してバリア機能が低下すると、外部刺激を受けやすくなり、肌荒れやニキビの原因につながります。

プラセンタで肌のうるおいを保ちながらコンディションを整えることで、トラブルの起きにくいすこやかな肌を目指せるでしょう。

どれがいい?プラセンタの由来別の違いと特徴

プラセンタは、抽出する元の違いによっていくつかの種類に分けられます。美容液やサプリメントとして使われる製品の主な由来は、以下の4つです。

それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

豚プラセンタ:流通量が多く、手軽に始めたい方向け

豚プラセンタは、プラセンタ市場でもっとも広く流通している種類です。

国内生産の製品も多く、比較的手に入りやすい価格帯のアイテムが豊富に揃っています。アミノ酸やビタミン、ミネラルなどもバランスよく含まれており、プラセンタを初めて試す方にも取り入れやすい選択肢です。

安全性の観点から、国内の衛生管理された飼育環境(SPF豚など)で育てられた豚由来の製品を選ぶと、より安心して使用できるでしょう。

馬プラセンタ:希少性が高く、アミノ酸が豊富

馬プラセンタは、希少性が高く、アミノ酸の種類や量が豊富とされる種類です。

馬は一般的に年に1頭しか出産しないため、得られるプラセンタの量が限られており、希少価値の高い成分として扱われています。また、馬は体温が高く寄生虫が生息しにくいため、衛生面での優位性も特徴の一つです。

豚プラセンタと比較してアミノ酸の含有量が多いとされる研究報告もあり、「質」を重視したい方に選ばれやすい傾向があります。

海洋性・植物性プラセンタ:ヴィーガン志向や安全性を重視する方向け

動物由来の成分に抵抗がある方には、海洋性プラセンタや植物性プラセンタという選択肢もあります。

海洋性プラセンタは、サケなどの魚の卵巣膜から抽出される成分です。アミノ酸やコラーゲンを含み、動物由来特有の感染リスクが気になる方にも選びやすい点が特徴です。

植物性プラセンタは、植物の胎座(たいざ)と呼ばれる部分から抽出されます。厳密には胎盤とは異なり、成長因子は含まれませんが、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどの保湿成分を含むため、植物由来志向の方に選ばれています。

なお、2026年現在、化粧品市場では「産地やトレーサビリティの透明性」を重視する声が高まっています。購入時には、原料の由来や製造過程が明示されている製品を選ぶことをおすすめします。

「質の高い」プラセンタ配合商品の選び方

同じプラセンタでも、抽出方法や配合設計によって、成分の状態や使用感は大きく変わります。ここでは、質の高いプラセンタを見極めるためのポイントを3つ紹介します。

  • 成分の「活性」を維持する抽出技術
  • サイタイエキスとの組み合わせ
  • 細胞のエネルギー源に着目した処方

それぞれ詳しく見ていきましょう。

成分の「活性」を維持する抽出技術(非加熱・酵素分解法)

プラセンタは、抽出時の温度によって含まれる成分の状態が変わります。

高温で加熱処理を行うと、成長因子などのタンパク質は変性してしまいます。イメージとしては、「生卵」と「ゆで卵」の違いに近いものです。いったん固まってしまったタンパク質は、元の構造には戻りません。

一方、非加熱抽出法や酵素分解法は、熱によるダメージを抑えて成分を取り出す技術です。これにより、プラセンタ本来の成分の状態を保った製品が作られます。

製品を選ぶ際は、パッケージや公式サイトで抽出方法が明記されているかを確認するとよいでしょう。

サイタイ(臍帯)エキスとの相乗効果で保水力を高める

プラセンタと組み合わせて注目されている成分に、「サイタイエキス」があります。

サイタイ(臍帯)とは、母体と胎児をつなぐ「へその緒」のことです。サイタイエキスには、水分を抱え込む力に優れたヒアルロン酸が豊富に含まれており、「天然のヒアルロン酸」とも呼ばれています。

プラセンタとサイタイエキスを組み合わせることで、以下のような相乗効果が期待できます。

  • プラセンタが肌にうるおいと栄養を届ける
  • サイタイエキスが水分を抱え込み、うるおいを長時間キープする

乾燥によるハリ不足やくすみが気になる方は、両成分が配合された製品を選んでみてはいかがでしょうか。

細胞のエネルギー源「ミトコンドリア」へのアプローチ

近年の美容研究では、肌細胞のエネルギー源である「ミトコンドリア」への注目が高まっています。

ミトコンドリアは、細胞の中でエネルギーを作り出す器官です。年齢を重ねるにつれて働きが低下すると、肌のコンディションにも影響が及ぶと考えられています。

プラセンタに含まれるアミノ酸やビタミンB群は、こうした細胞レベルの働きをサポートする栄養素としても研究が進められています。エイジングケア(※1)に関心がある方は、こうした最新の知見を取り入れた製品にも目を向けてみるとよいでしょう。

プラセンタを取り入れる際の注意点

プラセンタを取り入れる際には、いくつか知っておきたい注意点があります。安心して使用するためのポイントを確認しましょう。

副作用はないか使用前にパッチテストを行う

プラセンタは比較的肌なじみの良い成分ですが、体質や製品によっては合わない場合もあります。

考えられる肌トラブルには、以下のようなものがあります。

  • 赤み
  • かゆみ
  • ヒリヒリ感
  • 発疹

これらは、プラセンタ自体ではなく、製品に含まれる他の成分(アルコールや香料、防腐剤など)が原因となるケースもあります。敏感肌の方は、「低刺激設計」や「無香料・無着色」といった表示のある製品を選ぶとよいでしょう。

初めて使う際は、パッチテストを行うのが安心です。二の腕の内側などの目立たない部分に少量を塗り、24時間ほど様子を見て、赤みやかゆみが出ないかを確認してから顔に使用しましょう。万が一、異常を感じた場合は使用を中止し、皮膚科の医師に相談してください。

プラセンタ注射を受ける際には「献血制限」がある

医療機関で受けるヒト由来のプラセンタ注射には、「献血制限」があります。

日本赤十字社の方針により、現在はヒト由来プラセンタ注射(メルスモンやラエンネックなど)を受けた方は、安全性の観点から献血ができないとされています。

ただし、この制限は医療機関で注射されるヒト由来プラセンタに限った話です。化粧品やサプリメントに配合される動物由来・植物由来のプラセンタは対象外となります。

プラセンタ注射を検討している方は、事前に医師から十分な説明を受け、理解したうえで判断することが大切です。

まとめ

プラセンタは、アミノ酸やビタミン、成長因子などを豊富に含み、肌のコンディションを整えるのに役立つ成分です。

選ぶ際のポイントを整理すると、以下のようになります。

  • 由来(豚・馬・海洋性・植物性)を、目的や好みに合わせて選ぶ
  • 抽出方法(非加熱・酵素分解法など)を確認する
  • サイタイエキスなどの相性の良い成分にも注目する
  • 医薬部外品と化粧品の違いを把握し、目的に合ったものを選ぶ

プラセンタを日々のスキンケアに取り入れる際は、パッチテストを行い、自身の肌に合うかを確認しながら無理なく続けていきましょう。自分にぴったりの一本を見つけて、うるおいに満ちた健やかな肌を目指してくださいね。

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